研究課題
基盤研究(C)
悪性中皮腫(MM)ゲノムでは染色体3p21にあるBAP1遺伝子の機能欠失が共通するが、この部位に微細欠損等のゲノム不安定性を見出した。マイクロサテライト不安定性(MSI)は免疫チェックポイント阻害剤の有効性と関わるため、MMでのMSIを調べたが、高MSIは見られなかった。他の複数の染色体領域にもゲノム不安定性が見出された。当該部位にある遺伝子に部分欠失があるMMもあり、タンパク補充療法の有効性が示唆された。MM発症にはBAP1に生殖細胞系列変異を持つBAP1症候群も関わる。この症候群のMMは予後が良い傾向があるため、この症候群の検討は、新たな治療方策につながる可能性がある。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)
Proc Natl Acad Sci U S A
巻: 113 号: 47 ページ: 13432-13437
10.1073/pnas.1612074113