研究課題/領域番号 |
15K08668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
堀 紀代美 金沢大学, 医学系, 助教 (40595443)
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研究協力者 |
尾崎 紀之
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 末梢動脈疾患 / PAD / 虚血性疼痛 / 筋痛 / 間欠性跛行 / 神経成長因子 / 血管内皮成長因子 / 栄養因子 / NGF / VEGF |
研究成果の概要 |
末梢動脈疾患(peripheral arterial disease :PAD)に伴う虚血性疼痛のメカニズムを解析するために、我々が開発したPADのモデル動物を用いて、下肢の虚血に起因する痛覚過敏に成長因子の神経成長因子(NGF)や血管内皮成長因子(VEGF)が関与するか検索した。 SDラットの左下肢への血流を阻害すると慢性の筋痛、間欠性跛行が認められた。虚血下肢筋でNGF量が増加し、NGFやVEGFの阻害は筋痛を抑制した。 末梢動脈疾患における痛覚の亢進にはNGFやVEGFが重要と思われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢動脈疾患(PAD)では、手足の冷感や、歩行時や運動時にふくらはぎ、臀部、大腿部の筋に発生する痛み(間歇性跛行)が症状として最も多く、大きな問題となっている。ADは急速な社会の高齢化に加え、食生活の欧米化、などに伴い増加しており、高齢者に高い疾患頻度が報告されているが、四肢末梢における虚血性疼痛の機序はほとんど研究が進んでおらず、経過観察および対症療法でしか対応できていない。本研究により、虚血性の筋痛と成長因子NGFやVEGFとの関与が明らかになり、さらなるメカニズムの解明は必要ではあるが、除痛法の開発につながることが示唆された。
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