研究課題/領域番号 |
15K08697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
島崎 達也 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 助教 (60264248)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ESR / 低線量被ばく線量測定法 / 歯エナメル / 甲状腺被ばく線量 / 福島第一原発事故 / 長崎原爆被ばく線量 / 遠距離被ばく / 電子スピン共鳴法 / ESR低線量被ばく線量測定法 / 低線量被ばく / ESR低線量被ばく線量測定法 / 福島原発事故 |
研究成果の概要 |
歯エナメルを線量測定素子とする電子スピン共鳴(ESR:Electron Spin Resonance)法は、様々な放射線事故における被ばく線量評価に用いられている。我々は、ESR測定スペクトルの解析ソフト「ESR Data Process」を用いて、抜歯試料の歯エナメルESR信号よりバックグラウンドの象牙質有機ラジカルESR信号を差し引くサブトラクション法により被ばく線量を求めた。その結果、約0.1Gy以下の低線量被ばくを評価することができた。さらに、サブトラクション法により福島原発事故や長崎原爆で遠距離被ばくした人々について被ばく線量を評価する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯エナメルを線量測定素子としたESR線量測定法は、基本的な手法が確立され国際原子力機関(IAEA)のTECDOC-1331 や国際標準化機構(ISO)の13304-1で標準化が進められている。一方、これまでの放射線事故にも積極的に利用されてきた。特に長崎・広島の原爆被爆者の被ばく線量推定にも用いられてきた。しかしながら 0.10 Gy 以下の低線量に関しては、その検出限界によりESR線量測定法が十分に活用できていない。我々は、0.10 Gy 以下の低線量でも線量評価ができるESR線量測定法を確立し、福島や長崎で問題となっている低線量被ばく集団に適用し、精度の高い被ばく線量評価を目指している。
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