研究課題/領域番号 |
15K08756
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
|
研究機関 | 大阪物療大学 |
研究代表者 |
小縣 裕二 大阪物療大学, 保健医療学部, 教授 (60281127)
|
研究分担者 |
山口 功 大阪物療大学, 保健医療学部, 教授 (00401951)
小水 満 大阪物療大学, 保健医療学部, 教授 (50403069)
西浦 素子 大阪物療大学, 保健医療学部, 准教授 (90621798)
丹喜 信義 大阪物療大学, 保健医療学部, 助教 (60441573)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | CT灌流画像 / DSCT / CDSR法 |
研究実績の概要 |
MDCTは、高速に高精細な三次元再構成画像が得られるため、肺血管性疾患の定量的および定性的診断に役立っている。しかし、例えば肺寒栓の診断において、CT画像では血栓そのものの描出による診断はできるが、シンチグラフィのように病態生理に基づいた診断はできない。しかし、DSCTはエネルギーの異なる2種類のX線で同時に画像形成ができるため、従来のCT値の画像化とは異なる次元での濯流画像を得ることができ血管性疾患の病態生理の解明につながる可能性がある。そこでDSCT画像に対して、大幅に被曝線量を低減する線量指標CT dose indexと我々のこれまでの研究成果であるCDSR法とを組み合わせて用いることで詳細な造影剤の分布を可視化できる濯流画像作成し、その精度と可能性について検証を行っている。 平成28年度は、「1.臨床に必要なDSLP画像の解像度や表示方法について検討する。」、「2.臨床画像をリアルタイムで用いて扱えるようにシステムを改良する。」、「3.実際に臨床データ人力し、システム全体をチェツクする。」、「4.システム全体に改良を加え、本システムをさらに進化させる。」の4つの研究計画を立て、DSLPを作成するシステムを完成させ、臨床で使えるシステムにまで進化させることを目指した。その結果1および2については、ほぼ計画通り進んでいる。しかしながら3.で使用する臨床データの入手が計画通り進んでおらず、新たな臨床データを使ってシステム全体をチェックすることが出来ないため、4.の本システムをさらに進化させる、全体として計画より遅れている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度の計画について、「1.臨床に必要なDSLP画像の解像度や表示方法について検討する。」は、読影者実験をおこない、読影に必要な解像度や表示方法について検討している。 「2.臨床画像をリアルタイムで用いて扱えるようにシステムを改良する。」は、大容量のデータをリアルタイムで扱えるように、専用の画像処理装置を中心としてDSLP画像作成システムを完成させるため構築システムについてアルゴリズムの検証を行い、プログラムの改良を繰り返している。 「3.実際に臨床データ人力し、システム全体をチェツクする。」ため、実際に複数の患者の大容量臨床画像データ人力し、システム全体をチェツクする予定でしたが、対象とする疾患の患者データの入手出来なかったため、現有のデータ等でしか行えていない。 「4.システム全体に改良を加え、本システムをさらに進化させる。」ため1の成果を踏まえて、2および3を繰り返して行うことにより、システム全体を再検討し、アルゴリズム・プログラム・処理方法・各種パラメータに改良を加え、本システムをさらに進化させる予定であったが、3で使用する新たな臨床データが入手出来ない状況が続いており、計画通り進められていない。
|
今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、DSLP作成プログラムの完成と臨床応用に向けた問題点の洗い出しを行う。①DSCTのdual energy imagingにおける2管球の撮影条件についてCTDIを基に検討する。さらに画像再構成を行う際のパラメータについても検討し、ヨウ素成分の抽出・分離時のパラメータの最適化を行う。 ② ①で最適化したパラメータを用いてimagingした画像を、これまでの研究成果であるCDSR法を用いてヨウ素成分が可視化するように、プログラムを改良する。 ③ ここまでの研究成果を集結し、画像処理装置に最適化された撮影条件で撮影したDSCTの画像データを転送後、CDSR法を応用してヨウ素成分を可視化することによりDSLPを作成する一連のプログラムを完成させる。 ④ 実際に複数の患者の大容量臨床画像データ入力し、システム全体をチェックする。 ⑤ ④を繰り返して行うことにより、システム全体を再検討し、アルゴリズム・プログラム・処理方法・各種パラメータに改良を加え、本システムをさらに進化させる。
|
次年度使用額の使用計画 |
研究成果を報告するために積極的に国際学会に演題申し込みを行う
|