研究課題/領域番号 |
15K08814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 兵庫教育大学 (2017-2018) 奈良県立医科大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
岡本 希 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (70364057)
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研究分担者 |
車谷 典男 奈良県立医科大学, 医学部, 副学長 (10124877)
森川 将行 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (30305726)
須崎 康恵 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30382302)
水野 文子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70271202)
金子 昇 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00397126)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 高齢者 / 認知機能障害 / 歯周病 / 多数歯欠損 / 歯の本数 / 咀嚼力 / 認知機能 / 低体重 / 低栄養 / APOE4 |
研究成果の概要 |
認知機能検査Mini-Mental State Examination(MMSE)23 点以下(認知機能障害46名)と24点以上(健常78名)を本研究の対象者とした(平均76歳の男女)。ロジスティック回帰分析にて脳血管疾患・心筋梗塞・高血圧・糖尿病・脂質異常症の有病状況、APOE ε4 allele保有、各種血清抗体価、高感度CRP、血清アルブミンの影響を調整した後、MMSE23点以下に対する歯の1本減少のオッズ比は1.06(95%CI;1.01-1.11, P= 0.030)で有意な関連を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gatzらの一卵性双生児の症例対照研究やカトリック教会の修道女を対象としたコホート研究において、多数歯欠損がアルツハイマー病やその他の認知症と有意な関連があることが報告されている。我々の藤原京スタディでは多数歯残存者に比べ、歯が残っていない者では認知症領域のリスクが2.2倍に上昇することを報告している。MMSE点数と4菌種の歯周病原細菌との間に有意な関連はなく、ロジスティック回帰分析でも歯周病原細菌の血清抗体価はMMSE点数に対して有意な関連を示さなかったが、歯周病の指標として、採血時点での血清抗体価よりも歯周病の終末状態としての多数歯欠損のほうが適していることが示唆された。
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