研究課題/領域番号 |
15K08840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
佐藤 公 山梨大学, 大学院総合研究部, 病院教授 (30252026)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 消化器内視鏡 / 洗浄 / 清浄度 / 院内感染 / 感染制御 / 洗浄消毒 / 多剤耐性菌 / 感染管理 |
研究成果の概要 |
消化器内視鏡は人間ドックや検診などでも広く行われ、より安全な内視鏡の洗浄・消毒法の確立が望まれている。過去の報告を調査すると、内視鏡を介した感染は、原虫からウイルスまで報告されており、近年は十二指腸鏡を介した多剤耐性菌の感染が増加していた。蛋白質濃度を指標とした評価から、定めた洗浄法の妥当性が明らかとなった。また、ATPは食品衛生などの現場で用いられているが、本研究により、十二指腸鏡を含む消化器内視鏡の清浄度評価法としての有用性が確認され、標準的な洗浄法により一定の洗浄効果が得られるものの、その清浄度は、内視鏡の種類や部位によって異なる可能性があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化器内視鏡を介した感染報告の集計から、感染源となる微生物や検査手技には時代的変化がみられ、近年、多剤耐性菌や複雑な構造を有する内視鏡を介した感染の増加が明らかとなり、その背景には耐性菌の増加と感染管理における分子疫学的手法の普及が推定された。本研究により、アデノシン3リン酸は消化器内視鏡の清浄度の指標として有用であることが確認された。ガイドラインに基づいた標準的な洗浄方法により、上部・下部消化管内視鏡ではほぼ安定した洗浄効果が得られるものの、複雑な構造を有する内視鏡では、内視鏡個体や評価部位によって清浄度が異なる可能性があることが示唆され、より慎重な感染管理が必要であることが明らかとなった。
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