研究課題/領域番号 |
15K08848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
久原 太助 高知大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80457407)
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研究分担者 |
杉浦 哲朗 高知大学, 医学部附属病院, 特任教授 (50171145)
片岡 浩巳 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (80398049)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 蛋白電気泳動 / 波形正規化 / 血清亜鉛 / 蛋白分画波形 / 褥瘡 |
研究成果の概要 |
亜鉛は、生体において必須微量元素の一つで、細胞の分裂・代謝、免疫機能、生殖機能など幅広い役割を担い、特に高齢者の場合、亜鉛低下による味覚障害から食欲低下、そして栄養失調に至り褥瘡の発生リスクを増加させ、その治療においても、亜鉛が不足すると治癒が遅れるため亜鉛濃度の把握は非常に重要である。しかし血清亜鉛濃度測定は検査費用が高額であり頻繁な測定は困難である。 本研究は、褥瘡で重要となってくる血清亜鉛濃度の状態を、比較的安価な費用で検査できる蛋白分画波形を用いて予測することを目的とした。このことより褥瘡で重要となる蛋白を網羅的に解析できると同時に血清亜鉛の欠乏状態が一つの検査で得ることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蛋白電気泳動は、非常に安価の検査であり従来から臨床検査の1つとして実施されていたが、通常波形の5~6分画での評価に加え、今回我々が開発した波形易動度の正規化技術を適用することで、肉眼では検出できない波形ピーク前後の歪みでも精度の高い分離性能を有し有用性の高い検査であることが示唆された。このことより栄養モニタリングで重要な血清蛋白状態を網羅的に把握できることとともに、栄養状態に関連性が深い微量元素である亜鉛の欠乏状態が1つの検査で得ることができる。このことより患者の採血や身体的負担を軽減させ、さらには医療費の節減にも貢献できる。
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