研究課題/領域番号 |
15K08864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
松村 真司 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医師 (90323542)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 在宅医療 / 医療の質改善 / コミュニケーション / 地域医療 / ケア移行 / 情報共有 / 在宅診療 / 介護情報 / 入退院支援 / 老年医学 / プライマリ・ケア / 医療コミュニケーション / 情報の継続性 |
研究成果の概要 |
脆弱高齢者のケア移行時に臨床情報を適切に引き継ぐための方法の開発と有効性の検証を行った。ケア移行の概念整理を行った上で、医療・保健・介護職へのインタビュー調査によりケア移行時に必要な情報を抽出した。これらの知見をもとに作成された「標準ケア情報提供書」を介入とした無作為比較研究を行った。地域診療所20か所における計177例に対して質問票調査が行われ、有効回答112例(介入群45例、対照群67例)について入院経験、入院満足、医療資源の使用、医療機関間のコミュニケーションをアウトカムとして比較したが、2群間に有意な差は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究により我が国におけるケア移行、とりわけ脆弱高齢者に関するケア移行の概念の整理が行われた。またケア移行時、特に急性期病院の入退院時の情報伝達の際に優先度の高い情報が何かが明らかになった。一方、標準ケア情報提供書を介入に用いた無作為比較研究では、我が国のケア移行時に関する実証データが得られたが、いずれのアウトカムにおいても有意な差を認めなかったことから今回のような情報提供書を用いるのみでは不十分であることも明らかになった。これらすべてが今後のケア移行時の情報共有の方法を考える上で学術的および社会的意義の高い知見であると考えられる。
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