研究課題/領域番号 |
15K08879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
井濱 容子 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (80347137)
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研究分担者 |
福家 千昭 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (60173374)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 減圧症 / スキューバダイビング / 薬物動態 / 死亡事故 / 高齢者 / エタノール / 薬物代謝 / 減圧障害 / アルコール / ダイビング / 一酸化炭素 / 加圧負荷 |
研究成果の概要 |
ダイビングでは加圧・減圧に伴う圧負荷が加わり様々な減圧障害が生じる。加圧・減圧の物理的負荷や血管内気泡が薬物の薬物動態に影響を与えるか否かを明らかにするために、加圧・減圧負荷に伴うエタノールの体内動態の変化について検討した。生後8-10週齢のBALB/cマウスに2 g/kgのエタノールを腹腔内投与し、加圧・減圧装置を用いて最大で+5気圧を負荷した。実験A(加圧の影響のみ評価)と実験B(加圧・減圧の影響を評価)を行ったが、いずれもエタノールの体内動態に明らかな変化は指摘できなかった。その理由としてマウスが減圧障害を起こしにくいこと、四肢の比率が小さく体循環への影響が小さいこと等が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スキューバダイビングは手軽なマリンレジャーとなり、幅広い年齢層に実施されている。一方、初心者の高齢者ダイバーはダイビング死亡事故のハイリスク群であり、その原因を明らかにすることがダイビング関連の死亡事故を減らすために必須である。 本研究では、加圧・減圧が薬物動態に与える影響を明らかにするための基礎研究として、エタノールの代謝について検討した。今回の研究では加圧・減圧負荷でエタノール代謝に明らかな変化は認められなかったが、今回の結果を基礎的データとしてに、より作用機序の長い薬物を使用し、長時間の繰り返し潜水による影響を評価するという今後の研究の方向性が得られたことは本研究の成果である。
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