研究課題/領域番号 |
15K08938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 東京有明医療大学 |
研究代表者 |
高山 美歩 東京有明医療大学, 保健医療学部, 講師 (20563414)
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研究分担者 |
矢嶌 裕義 東京有明医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00563412)
高倉 伸有 東京有明医療大学, 保健医療学部, 教授 (60563400)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 鍼 / プラセボ / ダブルブラインド / 肩こり / 補完代替医療 / ノセボ効果 |
研究成果の概要 |
鍼を刺すことによる効果を突き止めるのは非常に難しい。「鍼は効く」と思っていると良くなることがあるからである。本研究では、鍼治療は「効く」または「効かない」と予告した肩こり患者様に対し、私たちが開発した、鍼を刺すことによる効果だけを抽出するための偽鍼か、または本物鍼で治療を行った。その結果、偽鍼と本物鍼には同程度の効果があり、鍼は効かないと告げられると効果が大きく損なわれることがわかった。これらの結果は、従来、研究の対象とされてきた鍼そのものの効果だけでなく、実際の鍼治療の場において患者様が得られる総合的なメリットに注目するという新しい評価法が重要であることを示す結果であると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の鍼の臨床研究では、治療にあたるはり師が、その治療が本物か偽物かを知って治療していたため、患者様がその治療者の影響を受けて治療効果を判定する可能性があった。しかし本研究では、そのような治療者の影響がない特別な鍼を用いることにより、患者様に治療効果をより正しく評価してもらうことができた。その結果、患者様が鍼の刺激感や治療効果に関する事前情報を肯定的に受け止めることが、治療をより効果的なものにする可能性を示すことができた。
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