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B型肝炎ウイルスのHBs抗原が関与する肝発癌機序の解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K09033
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

加藤 孝宣  国立感染症研究所, ウイルス第二部, 室長 (20333370)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードHBV / HBsAg / HCC / HBs抗原 / 細胞培養 / 肝発癌 / 粒子形成 / 細胞培養モデル / HBcr抗原 / B型肝炎ウイルス / B型肝炎 / プロモーター
研究成果の概要

本研究によりHBVの遺伝子型やHBs抗原プロモーター領域の変異がHBs抗原の細胞内蓄積に関わっていることが明らかとなった。各種遺伝子型のHBs抗原発現ベクターによる解析では、遺伝子型C株のHBs抗原が他の遺伝子型株のHBs抗原に比べ培養細胞内に蓄積しやすいことが明らかにした。遺伝子型間キメラHBs抗原発現ベクターを用いた検討により、遺伝子型C株のHBs抗原領域の第一膜貫通領域よりN末端部分のアミノ酸がこのHBs抗原の細胞内蓄積に関与していることが明らかとなった。またpre-Sプロモーター領域のアミノ酸変異に注目し、T2768Gの変異がHBs抗原の細胞内蓄積に関わっていることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国においてHBV感染はHCV感染に次ぐ主要な肝癌の原因であり、肝硬変を背景として発癌するケースが多い。しかし、HBVではHCVによる肝癌と異なり線維化の少ない慢性肝炎からの発癌も認めるため、発癌ポテンシャルはHCVより高いと考えられる。HBs抗原はウイルス粒子を構成する蛋白質であるが、その一方でL-HBs抗原を発現するトランスジェニックマウスでは肝障害とともに肝癌の発生が報告されている。またHBVのpreS領域に欠失を持つ患者では高率に肝癌を発症することも報告されている。本研究の成果はHBs抗原が関わる肝発癌機序の解明に繋がる知見と考えられる。

報告書

(5件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-03-30  

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