研究課題
基盤研究(C)
胆道発癌候補物質のリスク評価のため、胆嚢発癌マウスモデルの作成を行った。実験の結果、N-methyl-N-formylhydrazine(MFH)は雄性ICRマウス胆嚢・胆管上皮において増殖能とDNA損傷を誘導することが明らかになり、胆嚢発癌イニシエーション能力を有すると考えられた。ついでICRマウスにMFHを強制胃内投与した後、胆嚢発癌プロモーション作用を有するデオキシコール酸を飲水投与する2段階発癌実験を行ったが、病理組織学的に胆嚢・胆管に腫瘍の発生は見られなかった。以上より、ICRマウスを用いたMFH-デオキシコール酸の中期連続投与は胆嚢発癌効果を有しないことが明らかとなった。
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Oncology Letters
巻: 10 号: 6 ページ: 3377-3384
10.3892/ol.2015.3809