研究課題/領域番号 |
15K09065
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
絹川 弘一郎 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00345216)
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研究分担者 |
今村 輝彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80746652)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | aqauporin 2 / responders / tolvaptan / renal dysfunction / aquaporin 2 / heart failure / responder / 心腎連関 / アクアポリン2 / トルバプタン / 心不全 / 腎機能障害 / アクアポリン |
研究成果の概要 |
リアルワールドに近い患者背景のもとではほとんどすべての心不全患者はレスポンダーであった.しかしながら,以前の検討と著しい違いはトルバプタンを継続投与したレスポンダーでも予後が悪い群が存在することである.トルバプタンの急性期のレスポンスは尿中AQP2/血漿AVP比0.5x10^3以上で担保されるが,予後改善効果はより高い尿中AQP2/血漿AVP比が必要となる可能性がある.多変量解析ではより強い因子としてeGFRが存在し,腎機能低下とともに尿中AQP2/血漿AVP比が低下することを考えると,腎機能が一定以上低下した場合にはトルバプタンの長期継続投与も入院回避効果が少なくなると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者やHFpEFの多い一般的な心不全コホートではトルバプタンのノンレスポンダーはほとんど存在しないことが分かった.その一方で腎機能eGFRで40以下に低下した場合にはトルバプタンの長期継続投与による入院回避効果が少なくなると考えられる.かなり心不全ステージの早期からトルバプタンを併用する必要性がありそうである.腎機能障害と尿中AQP2の低下は以前から指摘している通りであるが,その正確なメカニズムについては引き続き検討が必要と考えられる.
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