研究課題/領域番号 |
15K09145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
相澤 健一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70436484)
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研究分担者 |
永井 良三 自治医科大学, 医学部, 学長 (60207975)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 循環器内科学 / 分子心臓学 |
研究成果の概要 |
心臓は負荷に対する適応として心筋リモデリングを生ずる。すでに多くの心肥大誘導因子が知られているが、心不全に至る適応破綻の機構は十分に解明されていない。我々はこれまでに心筋間質細胞の転写因子KLF5が負荷適応に重要であり、KLF5のアセチル化はin vitroで細胞増殖に関わることを示してきた。本研究では、KLF5分子のアセチル化とDNA修復因子(ATM等)に着目し、個体レベルで心臓の適応と破綻における役割を明らかにした。KLF5の非アセチル化変異マウスとATM欠損マウスは心臓の発達や肥大に異常を生ずることが明らかになった。さらにこれらと相互作用する因子を単離し、新しい治療標的を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全は近年増加しつつある高血圧性心疾患、虚血性心疾患の最終病態であり、この問題を解決することは臨床的のみならず社会的にも重要である。これまでの心不全の薬物治療は心不全状態で活性化される細胞外の神経・体液性因子を標的としたものであった。本研究は動脈硬化、心肥大が転写因子とその相互作用因子により制御されることを明らかにし、その鍵分子である転写因子KLF5とDNA損傷応答機構が、心肥大・心不全の発症機序の鍵となる可能性を示した。すなわち、本研究は心筋リモデリングにおける病態生理の解明、ひいては新規治療薬開発につながると期待される。
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