研究課題/領域番号 |
15K09169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山本 洋 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (00322131)
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研究分担者 |
川上 聡 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (20324254)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | サルコイドーシス / IgG4関連疾患 / 気管支肺胞洗浄 / CCL1 / サイトカイン / IgG4 / 気管支肺胞洗浄(BAL)液 / BAL(気管支肺胞洗浄) / IgG4関連疾患(IgG4-RD) / 気管支肺胞洗浄(BAL) |
研究成果の概要 |
我々は、Sarcoidosis(Sa)に胸部CT所見が類似するIgG4関連呼吸器疾患(IgG4-RRD)とSaの気管支肺胞洗浄(BAL)液中サイトカインを比較し、前者がTh2、後者がTh1優位であることを報告した。本研究では同一症例のBAL液で、ケモカインに関して検討した。 対象は、IgG4-RD:11例とSa:33例。IgG4-RDでCCL26が、SaでCCL1が有意に高値であった。さらにSaではBAL液中CCL1と、BAL液中総細胞数、リンパ球数、TNF-α、IL-2との間に有意な相関が認められた。以上から、SaのBAL液中CCL1がTh1と関連した病勢を反映する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に、CCL1は気管支喘息やアトピー性皮膚炎などTh2関連の疾患に関与されていると認識されている。本研究で、Th1優位のSarcoidosis(Sa)の気管支肺胞洗浄(BAL)液中でCCL1が、Th2優位のIgG4関連呼吸器疾患(IgG4-RRD)よりも有意に高値であることを示した。さらに、SaにおいてBAL液中CCL1はBAL液中総細胞数、リンパ球数、Th1関連のサイトカインと有意な相関が認められた。SaとCCL1に関連する報告は検索した範囲でなく、CCL1がSaのTh1に関連した病勢を反映していることを初めて報告した。今後、CCL1がSaのバイオマーカーになる可能性について検証したい。
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