研究課題/領域番号 |
15K09364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
葛原 茂樹 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 教授 (70111383)
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研究分担者 |
小久保 康昌 三重大学, 地域イノベーション学研究科, 招へい教授 (60263000)
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研究協力者 |
三室 マヤ 愛知医科大学, 加齢医学研究所
佐々木 良元 三重大学, 医学部
森本 悟 慶応大学, 医学部
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 紀伊半島 / 神経変性疾患 / 筋萎縮性側索硬化症 / パーキンソン・認知症複合 / タウオパチー / TDP-43, / α-シヌクレイノパチー / 神経風土病 / 臨床症状 / 神経病理 / TDP-43 / α-シヌクレイン / TDP-43 proteinopathy / α-シヌクレインパチー / データベース / 臨床資料 / 生体試料 / 臨床所見 / 神経病理所見 / tauopathy |
研究成果の概要 |
筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン・認知症複合(ALS/PDC)は、グアム、紀伊半島、パプアだけに見られる神経風土病である。この3多発地域のALS発生頻度はこの数十年間で次第に減少し、原因は分からないまま近い将来に消滅すると考えられている。本研究の目的は、この貴重な病気の患者情報を、将来の研究の使用に備えてデータベース化することである。 紀伊半島ALS多発H地区の約50名の患者の臨床病歴、身体所見、検査データに加えて、18例の剖検例の脳と脊髄の病理所見を顕微鏡写真と共にデータベース化した。このデータは既に活用しているが、将来は一定の条件下で外部の研究者に使用できるようにすることを計画している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患は、遺伝素因と後天的な環境因子の相互作用によって発症すると考えられている。紀伊半島南部、グアム島、西ニューギニアの特定地域に多発するALS/PDC(パーキンソン・認知症複合)は、この相互関係を解明するのに適したモデルである。しかし、1970年頃から患者発生が激減し、近い将来に消滅が予想されている。多発の原因が明らかでないが、環境要因の影響が大きいと推定される。将来は消滅するかも知れないALS/PDCの多発と激減の原因解明研究に備えて、貴重な症例の情報と試料を正確に記録し保管して置くことに本研究の意義がある。
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