研究課題/領域番号 |
15K09397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
出崎 克也 自治医科大学, 医学部, 准教授 (90337329)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インスリン分泌 / 糖代謝 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
糖尿病ではインスリン分泌促進ホルモンのGlucagon-like peptide-1 (GLP-1) の分泌が低下しており、インスリン分泌不全の一因と考えられているが、その病態生理は未解明である。本研究では、消化管ホルモンのグレリン分泌亢進が糖尿病におけるGLP-1分泌低下の原因であるという仮説の立証を行う。 グレリン投与は、OGTT時の血中GLP-1分泌とインスリン分泌を低下させ、血糖上昇を増大させた。グレリンKOマウスやグレリン受容体KOマウスでは、血中GLP-1分泌とインスリン分泌が野生型マウスより亢進していた。以上より、内因性グレリンが生理的GLP-1分泌を抑制していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血中グレリン濃度は、食前に高値を示し食後速やかに低下する。一方、GLP-1はグレリンと正反対の血中動態を示し、食後、小腸から分泌されインスリン分泌を促進する。糖尿病ではGLP-1分泌が低下しており、インスリン分泌不全の一因と考えられているが、その病態生理は未解明である。本研究で、グレリンがGLP-1分泌を抑制していることが示され、糖尿病の病因解明の新たな布石となることが期待される。グレリン阻害によるGLP-1分泌促進とGLP-1作用増強は、GLP-1関連薬の効果を増強する新たなコンセプトによるインスリン分泌促進薬の開発基盤となり得る。
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