研究課題
基盤研究(C)
本研究は、鉄過剰時に増加する血清フェリチンが、鉄代謝調節因子ヘプシジンの発現を調節する可能性の検討から生体鉄感知機構の解明を目指して行った。ヒト脾臓由来フェリチンにて肝癌細胞株HepG2におけるHAMP遺伝子発現亢進を確認した。フェリチンの2つのsubunit個別の検討のため、各々の強制発現HEK293細胞の培養上清や大腸菌で産生した蛋白を用いて検討したが、HAMPは逆に低下し、乖離した結果となった。これは生体内の状況に応じて双方向的なfineな調整を示唆する可能性があり、本研究で得られた成果を基礎とし含有鉄やheteropolymerの状態などを検討し、引き続き研究を継続させる予定である。
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