研究課題/領域番号 |
15K09555
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
前田 伸治 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (80381854)
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研究協力者 |
前田 智代
為近 真也
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 関節炎 / Treg / Th1/17 / IL-2 / Th17 / JAK阻害剤 / 免疫寛容 / 自己免疫寛容 |
研究成果の概要 |
mTOR阻害剤(エベロリムス)と、T細胞表面のCD25抗原を特異的に刺激するIL-2/IL-2抗体複合体(以下、IL-2cx)を併用することで、炎症性関節炎モデルマウスにおいて、免疫寛容を誘導するTregの増加は認めたが、関節炎は改善しなかった。ヒト化NOGマウスのx-GVHD病態にIL-2cxを投与しすると、むしろx-GVHDは増悪した。IL-2cxによって活性化する、Treg抵抗性の炎症性細胞が存在すると仮説をたて、解析したところ、コントロールと比較し、IL-cx投与のヒト化NOGマウスで、Th1/17の著明な増加を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウス研究で免疫制御治療として期待されている、IL-2/IL-2 antibody complexes治療が、我々のヒト化マウスを用いた研究により、x-GVHDを増悪させることを確認し、そのヒト免疫細胞における潜在的リスクを示した。 ヒト化NOGマウスに、IL-2/IL-2 antibody complexes投与する本モデルは、以下の3点(1)ヒト免疫細胞モデル、2)制御性T細胞の増加 3)炎症病態(x-GVHD)の増悪させる)により、制御性T細胞に抵抗性のヒト炎症モデルとして有用である。制御性T細胞に抵抗性の炎症細胞の探索や、ヒト自己免疫疾患のさらなる病態解明が期待できる。
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