研究課題
基盤研究(C)
近年、消化管や生殖器、皮膚組織などのマイクロバイオームに基づいて、疾患の発生や予防機序に応用する試みが行われている。肺炎の発症予測や病態解析において口腔内や腸内の環境、すなわちマイクロバイオームが有用ではないかという仮説を立て、それを検証する研究を行った。ヒトを対象にした研究を行う前に、動物モデルを用いた基礎研究が必要である。マウスの肺炎モデルを用いて、マイクロバイオームの変容を解析した。口腔内環境は誤嚥性肺炎のように原因としての認識が強いが、下気道感染症の存在自体で口腔内細菌叢が変容することが示され、下気道から上気道への何らかのフィードバック機能があるものと推測された。
我が国では、高齢者肺炎が急増し、毎年10万人以上が死亡している。高齢者肺炎では様々な原因菌が関与するため、特定の病原体を対象にしたワクチンによる予防効果には限界がある。近年、消化管や生殖器、皮膚組織などのマイクロバイオームを検討し、疾患の発生や予防に応用する試みが行われている。肺炎においても新たな知見が得られることが期待される。本研究は、口腔内および腸内のマイクロバイオーム解析を行い、肺炎の発症機序・病態・予後などを解明するものである。この結果を基に、我が国において死因の第3位となっている高齢者肺炎に対する新しい予防法を構築することを目指す。
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