研究課題/領域番号 |
15K09603
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
石毛 美夏 日本大学, 医学部, 講師 (90420950)
|
研究分担者 |
松本 太郎 日本大学, 医学部, 教授 (50366580)
谷ヶ崎 博 日本大学, 医学部, 准教授 (90378141)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 細胞治療 / 先天代謝異常症 / ライソソーム病 / 再生医療 / 間葉系幹細胞 |
研究成果の概要 |
臍帯血移植における生着促進と神経再生を目的として、臍帯組織の間葉系幹細胞(MSC)および神経幹細胞の局在について検討した。p75NTR陽性細胞の分布およびin vitro解析より、臍帯動脈周囲組織由来の細胞は神経細胞の再生により高効率に利用できると考えられた。また、胎盤由来組織において移植後の体内環境を再現したリンパ球増殖抑制試験および炎症性サイトカイン刺激下での免疫抑制因子発現を検討したところ、臍帯WJ由来MSCが最も免疫抑制効果が高いことが判明した。以上より、臍帯由来細胞は、ライソソーム病の細胞治療において、臍帯血の生着促進や移植後の免疫反応軽減、神経再生に有効であると結論できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、臍帯動脈周囲組織由来の細胞は神経細胞の再生が期待できる移植ソースであること、臍帯組織には間葉系幹細胞(MSC)が存在し同部位由来MSCは免疫抑制機能が高く移植後の免疫反応抑制が期待できることが判明した。これより、臍帯は造血幹細胞移植を行う先天代謝異常症、特に神経再生を期待するライソソーム病の細胞治療に有用であると結論でき、新たな治療法の開発の可能性が高まった。
|