神経型ジストロフィンＤｐ４０の分子病態解析に基づく知的障害治療法の探索

• 研究課題/領域番号: 15K09629
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 京都府立医科大学
• 研究代表者: 藤本 崇宏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10446114)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: ジストロフィン / Dp71 / 蛋白分解 / プロテアソーム / リン酸化 / 会合蛋白 / 分子間相互作用 / 脳神経細胞 / 知的障害 / 分子機序 / モデル細胞

研究成果の概要

Dp71蛋白分解制御機構を明らかにすべく、Dp71dまたはDp71fアイソフォーム安定発現細胞ならびに、特異酵素や経路特異的阻害剤を用いることで、異なるDp71アイソフォームに着目しつつ、生化学的・薬理学的に蛋白分解機序にアプローチした。Dp71蛋白はプロテアソーム経路依存的に分解制御されており、その分解速度はDp71fの方がDp71dよりも速いことが示唆された。脱リン酸化酵素による生化学的検討においてリン酸化がDp71分解制御に深く関与していることが明らかになるとともに、リン酸化だけでなくユビキチン化依存的であることも再構成実験で明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Dp71 is regulated by phosphorylation and ubiquitin-proteasome system in neuronal cells. (2017)
  • 著者名/発表者名: Fujimoto T, Yaoi T, Fushiki S, Itoh K.
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun. 巻: 492(3) 号: 3 ページ: 349-355
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2017.08.108
  • 査読あり
• [雑誌論文] HEK293 cells express dystrophin Dp71 with nucleus-specific localization of Dp71ab. (2016)
  • 著者名/発表者名: Nishida A, Yasuno S, Takeuchi A, Awano H, Lee T, Niba ET, Fujimoto T, Itoh K, Takeshima Y, Nishio H, Matsuo M.
  • 雑誌名: Histochem Cell Biol. 巻: 146 号: 3 ページ: 301-309
  • DOI: 10.1007/s00418-016-1439-2
  • 査読あり
• [学会発表] 脳型ジストロフィンの分子病態解析に基づく知的障害治療法の探索 (2017)
  • 著者名/発表者名: 藤本崇宏、伊東恭子
  • 学会等名: 第120回 日本小児科学会学術集会
  • 発表場所: 東京・品川・グランドプリンスホテル新高輪
  • 年月日: 2017-04-14
• [学会発表] 脳型ジストロフィンの分子病態解析に基づく知的障害治療法の探索 (2017)
  • 著者名/発表者名: 藤本 崇宏、伊東 恭子
  • 学会等名: 第120回日本小児科学会学術集会
• [学会発表] ジストロフィン遺伝子産物であるDp71はリン酸化とユビキチンプロテアソーム系によって発現制御される (2017)
  • 著者名/発表者名: 藤本崇宏、矢追毅、伏木信次、伊東恭子
  • 学会等名: 第40回日本分子生物学会年会
• [備考] 京都府立医科大学 医学研究科 分子病態病理学
  • URL: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/neurpath/index.html
• [備考] 京都府立医科大学大学院医学研究科分子病態病理学ホームページ
  • URL: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/neurpath/index.html