研究課題/領域番号 |
15K09659
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
望月 一弘 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30448633)
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研究分担者 |
佐野 秀樹 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20448632)
小林 正悟 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30566849)
菊田 敦 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40224894)
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
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連携研究者 |
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部 免疫学講座, 準教授 (30182306)
大戸 斉 福島県立医科大学, 医学部 輸血移植免疫学講座, 教授 (20150279)
藤森 敬也 福島県立医科大学, 医学部 産婦人科学講座, 教授 (80285030)
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研究協力者 |
Zhang Yi Temple University, Fels Institute for Cancer Research and Molecular Biology, Professor
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん免疫療法 / がんワクチン療法 / CD4陽性T細胞 / 細胞傷害性T細胞 / 樹状細胞 / 難治性がん / 癌免疫療法 / 活性化T細胞療法 / 癌ワクチン療法 / 樹状細胞ワクチン療法 / Notchシグナル / Notch ligand Delta4 / 樹状細胞ワクチン |
研究成果の概要 |
本研究にて我々は、担癌宿主の樹状細胞を用いて宿主抗原に反応性に活性化した同種CD4陽性T細胞を腫瘍内投与することにより、同種免疫反応による強力なTh1炎症を起点として、宿主の細胞傷害性T細胞が誘導され、腫瘍が退縮して宿主が長期生存することを見出した。本療法に伴う有害反応は認めず、誘導された細胞傷害性T細胞は長期的な再発抑制効果や直接治療していない遠隔病変に対する抗腫瘍効果も示した。本療法はがんを制圧しつつ永続的な再発を防ぐことが期待できる革新的ながん免疫療法である。本療法は様々な難治性がんへの応用が可能であり、悪性腫瘍全体の予後の改善に大きく貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国におけるがんの罹患率・致死率は年々増加し、既存治療に抵抗性を示す難治性がんの予後は極めて不良である。がん治療の最終目的であるがんを制圧しつつ長期的にその再発を防ぐには、担癌患者自身のがん特異的免疫を誘導することが理想的だが、従来から実施されてきたがん関連ペプチドや自己樹状細胞を用いたがんワクチン療法の臨床効果は乏しく、自己の免疫システムに依拠したがんワクチン療法には限界があった。それに対して我々は、同種免疫反応という独創的なアプローチにより担癌宿主自身の強力な抗腫瘍免疫を誘導することに成功した。本療法は様々な難治性悪性腫瘍の予後の改善に大きく貢献することが期待される。
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