研究課題/領域番号 |
15K09661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
加納 原 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (50725306)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Siglec / Cell death / neutrophil / eosinophil / Siglec-8 / Siglec-9 / ROS / mitochondria / p40phox / gp91phox / NOX2サブユニット / Siglec誘導性細胞死 / 細胞内ROS産生機構 / NOXサブユニット / Src family kinase / 細胞内局在 / リン酸化 / Proximity ligation assay |
研究成果の概要 |
Siglec-8/IL-5の共刺激による逆説的細胞死増強における、細胞内ROSの産生機序を検討するため、ミトコンドリアとNADPHオキシダーゼ(NOX2)の機能解析を行った。 ミトコンドリア膜電位変化、ミトコンドリアROS産生増多は認めず、ミトコンドリアの関与は限定的であった。NOX2の関与については、活性化サブユニットであるp40phox, p47phoxのリン酸化は、ETosisに比し弱いものであった。gp91phoxについては、ETosisやPMA刺激ではその表面発現が増加するのに対し、Siglec-8/IL-5刺激では、細胞内ROS産生が増加している状態でも表面発現は一定であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記成果より、NOX2が細胞表面に露出しない形での特殊な活性化が、細胞内優位のROS増多に関与することが示唆された。一方好中球について、他の研究グループより同様に、活性化サイトカインであるGM-CSF存在下で、Siglec-9刺激による細胞死増強が報告されているものの、今回 Siglec-8と同様にモノクローナル抗体を用いたSiglec-9刺激を行ったところ、その細胞死誘導効果はSiglec-8によるものほど顕著ではなかった。好中球における NOX2は元来、好酸球よりも細胞内優位のROS産生をしていることが知られており、細胞外ROSのダイナミックな調節が好酸球の特異的機能であることが示された。
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