研究課題/領域番号 |
15K09662
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
松井 英人 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00571027)
|
研究分担者 |
杉本 充彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (80192128)
|
研究協力者 |
堀田 秋津
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 血友病 / 遺伝子治療 / 細胞治療 / ベクター |
研究成果の概要 |
臨床応用を目的としてイヌの肝臓に対しトランスポゾンベクターを用いFVIII遺伝子導入が可能であるか血友病Aイヌモデルで検討した。全身麻酔下で、血友病Aイヌの大腿静脈からのカテーテル操作で区域肝静脈を一時的にバルーン閉塞し、FVIII発現トランスポゾンベクターをハイドロダイナミックジーンデリバリーシステムを用いて遺伝子導入を行った。遺伝子導入実施7日後に活性化部分トロンボプラスチン時間短縮によりFVIIIの発現を確認した。また全血を用いたThromboelastometry(ROTEM)で凝固時間の短縮を認めた。FVIII発現とその止血効果は6ヶ月以上にわたり持続している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欠損遺伝子を強制的に導入する非ウイルスベクター系として、エレクトロポレーションによる方法、リポソーム被包化および受容体を介した導入など物理的な遺伝子運搬システムが試みられてきた。piggyBacトランスポゾン由来の発現ベクターは、トランスポゾンの転移酵素の触媒活性を利用して染色体への組込みを行うことで導入効率も高く、piggyBac由来ターミナルリピートで挿まれた遺伝子発現カセットの全長を欠損なく組込むことが可能である。これまでウイルスベクターに対する免疫反応を克服する新しい遺伝子導入法として血友病遺伝子/細胞治療に対する新しい遺伝子導入法として期待される。
|