研究課題/領域番号 |
15K09697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
南 孝臣 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60423951)
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研究分担者 |
佐藤 智幸 自治医科大学, 医学部, 講師 (20567995)
森本 哲 自治医科大学, 医学部, 教授 (30326227)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 川崎病 / 免疫グロブリン / シクロスポリン持続静注療法 / シクロスポリン / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
川崎病の難治例(免疫グロプリン(IVIG)不応例)に血小板活性化因子(PAF)の関与が報告されている。PAFの炎症反応経路上の転写因子NFATを阻害するシクロスポリン(CsA)3mg/kg/dayの持続静注をIVIG不応例50例に施行した。結果、全例が7日以内(うち72%は24時間以内)に解熱した。冠動脈瘤は、中等瘤1例(2%)のみで、過去の報告10.1%(30病日以降)と比較して非常に良好であった。また、CsA投与前後でT細胞活性化マーカーである可溶性IL-2レセプターも有意に低下し、川崎病難治例にはT細胞活性化の関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
川崎病は、乳幼児に特に多い全身性血管炎で、現在も原因不明である。研究開始当時、約5%に冠動脈瘤を残していた。免疫グロブリン療法(IVIG)に反応しない不応例は、冠動脈瘤のリスクが約8-10倍で、その対応が課題であった。本研究は、学術的には、川崎病IVIG不応例の免疫学的機序の一端を明らかにするとともに、シクロスポリン持続静注療法という治療法の選択肢を示した点で、社会的にも意義があると考えられる。
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