研究課題/領域番号 |
15K09700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高橋 健 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (70343481)
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研究分担者 |
板谷 慶一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70458777)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 先天性心疾患 / フォンタン手術 / 呼吸機能 / 呼吸トレイニング / 運動耐用能 / 生命予後 / 複雑先天性心疾患 / 複雑性先天性心疾患 / フォンタン手術後 / 心肺機能 / 呼吸法 / 心肺運動負荷テスト / 運動処方 / 運動負荷超音波 / 左室拡張能 / 流体力学 / ファロー四徴症 |
研究成果の概要 |
複雑先天性心疾患における、最も正確な予後指標である運動耐用能を、運動処方により改善させる目的で研究を開始した。患者が多忙な日常生活の中で運動トレイ二ング行うことは困難と判断し、呼吸トレイニングの処方に変更した。対象は、呼吸が循環に大きな影響を与えるフォンタン手術後患者とした。日常生活に負担をかけずに実行可能なように、呼吸のトレイニングがアプリによる配信が可能な方法を開発した。その結果呼吸トレイニングにより呼吸機能と運動耐容能が大きく改善し、医療費のかからない方法として期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複雑先天性心疾患に関する治療法の進歩により、寿命は近年大きく改善した。しかしながら、最終的な手術であるフォンタン手術が行われてからも、様々な合併症から、患者の生活の質の低下、治療にかかる高額な医療費が大きな社会的な問題となっている。薬剤の継続投与は効果的な場合もあるが、コストが個人に対しても社会の大きな負担となり、改善すべき問題である。呼吸トレイニングは、コストは最低限に抑えられ、副作用もなく、短期間に生命予後の指標となる運動耐容能を改善させる画期的な方法と成り得ることを証明した。患者の生活の質の向上と医療費の減少をもたらす可能性を示したことが、この研究の社会的意義である。
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