研究課題/領域番号 |
15K09707
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宮坂 尚幸 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (70313252)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | DOHaD / エピゲノム / 注意欠陥多動性障害 / 白血球組成 / マイクロRNA / 慢性疾患 / 先制医療 / DNAメチル化 / miRNA / 周産期 |
研究成果の概要 |
妊娠中の母体および胎児のエピゲノム変化、およびその環境因子との関連性を検討した。妊娠中期の母体脂質代謝関連遺伝子(CPT1A、SREBF1)は、肥満形質におけるエピゲノム変化と類似していた。一方、妊娠中のメチル化レベルの変化は、この様な代謝変化以外にも免疫細胞組成が影響することが明らかとなった。臍帯血のADHD関連遺伝子(SKI)のメチル化は、妊娠初期に母体が摂取したたんぱく質エネルギー費と関連することが示された。また、母体血中のmiRNAのエクソソーム内発現レベルは胎児胎盤重量比と関連しており、胎児胎盤機能のバイオマーカーとなる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠中の母体環境が胎児の遺伝子発現調節を修飾し、将来の慢性疾患の要因となること(Developmental Origin of Health and Disease, DOHaD)が注目されている。本研究では、妊娠中の母体栄養摂取や精神状態などの環境因子、母体血、臍帯血のエピゲノム関連因子を測定し、そのメカニズムを検討した。妊娠中の脂質代謝は肥満のそれと類似しているが、代謝変化以外にも細胞組成の影響を受けること、妊娠初期に母体が摂取したたんぱく質エネルギー比が注意欠陥多動性障害関連遺伝子に影響すること、母体血中の循環しているマイクロRNAが胎児胎盤機能の指標となることなどを明らかにした。
|