研究課題/領域番号 |
15K09722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
石黒 秋生 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20372906)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 組織循環 / 末梢循環 / 脳循環 / 循環不全 / 脳室内出血 / 早産児 / 極低出生体重児 / 脳組織循環 / ランダム化比較試験 / 皮膚血流量 / 心拍出量 / 近赤外線分光法 / レーザードップラー |
研究成果の概要 |
本研究課題の主たる課題はランダム化比較試験「極低出生体重児の脳室内出血に対する血圧指標型循環管理と血流量指標型循環管理の有効性と安全性に関する非盲検ランダム化並行群間比較試験」の完遂であった。症例登録に遅れがあり、現時点で目標症例数440例のうち402例(91%)が登録されている。本年中に登録終了の予定であり、直ちに解析、論文投稿を行う予定である。 また、脳組織循環モニタリング、心エコー計測も行い、「組織モニタリングによる低心拍出量の検出」「出生前母体ステロイド投与の早産児脳循環に与える効果」、「ドブタミンの組織循環に与える効果」をアメリカ小児科学会にて成果を公表した。今後論文投稿を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児循環不全は新生児、特に極低出生体重児の神経学的予後不良に深く関連し、児のみならず、家族や社会に大きな影響を与えうる。これまでの循環管理における主たる目標は昇圧であったが、昇圧治療は予後を改善させないことが明らかになりつつあり、その転換は急務である。近年、客観的評価可能な新しい組織循環評価法が開発され、新生児領域においてもその臨床応用に向けた研究が盛んに行われている。 本研究は昇圧治療中心の従来の循環管理から組織循環管理への転換を目指すための研究である。主たる課題は世界的にもほとんど行われていない大規模ランダム化比較試験であり、今後の世界的な研究にも大きな影響を与えうると考える。
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