研究課題/領域番号 |
15K09795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 愛媛大学 (2018) 愛知医科大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
武藤 潤 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30338131)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / ヒアルロン酸 / 自然免疫 / 細胞外マトリックス |
研究成果の概要 |
本研究では、未だ解明されていないヒアルロン酸分解のアトピー性皮膚炎病態への関与に関する研究を行った。 まず、免疫組織化学的検討ではアトピー性皮膚炎の病変部においてヒアルロン酸の沈着の増強を認めた。また、低分子量のヒアルロン酸をアトピー性皮膚炎モデルマウスに塗布することで、皮膚における湿疹の炎症反応が抑制されることが観察された。さらに、アトピー性皮膚炎モデルマウスに於いてヒアルロン酸分解酵素であるヒアルロニダーゼ1過剰発現させたところ、皮膚炎が有意に抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒアルロン酸およびその分解産物は自然免疫に於いて非常に重要な役割を担っていることが知られている。しかしながらサイズの小さなものと大きなものでその作用が異なり、場合によっては逆になることもあるため、ヒアルロン酸のin vivoにおける生理的作用はその分解を考慮すると非常に複雑であり未だ解明されていない。今回、ヒアルロン酸分解のアトピー性皮膚炎病態への関与に関する研究を行い、その炎症に於ける影響を検討した。医療用に使用されるヒアルロン酸は長期に使用しても副作用の少ない薬剤として知られており、慢性に症状を繰り返すアトピー性皮膚炎の治療薬として確立されればその意義は大きい。
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