研究課題/領域番号 |
15K09857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大渓 俊幸 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 准教授 (60456118)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社交不安症 / 自閉スペクトラム症 / 認知行動療法 / MRI / NIRS / 社交不安障害 / 自閉症スペクトラム障害 / 不安障害 |
研究成果の概要 |
認知行動療法(CBT)の効果判定指標と効果予測指標を見出すために臨床指標と脳画像を用いてCBTの効果を検証した。社交不安症者では前頭前皮質関心領域の体積が用手的な測定とFreesurferを用いた測定で健常者と有意差がなく、CBTによる臨床指標の改善は見られても関心領域の体積変化は見られなかった。一方、自閉スペクトラム症者では前頭部の脳活動の大きさが定型発達者よりも小さく、CBTを受けた自閉スペクトラム症者では脳活動の大きさとCBTによる全体的な機能の改善の間に正の相関が見られた。このことから前頭部の脳活動の大きさがCBTの効果予測指標となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社交不安症者の脳画像では前頭前皮質関心領域の脳構造がCBTの効果指標となることを示唆する結果を得ることはできなかった。しかしながらその一方で、自閉スペクトラム症の治療目的で開発したCBTの効果を検証し、自閉スペクトラム症者群は定型発達者群よりも語流暢性課題中の前頭部の脳活動が小さく、自閉スペクトラム症者では前頭部の脳活動が大きいほどCBTによる改善効果が大きくなったことから、前頭部の脳活動がCBTの効果予測指標となる可能性があることを見出した。本研究で得られたこれらの成果は、自閉スペクトラム症者にCBTを適用する際に有益な知見になると思われる。
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