研究課題/領域番号 |
15K09863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
城山 隆 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00252354)
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研究分担者 |
前田 正幸 三重大学, 医学系研究科, 教授 (70219278)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 緊張病 / 双極性障害 / 前頭前野 / 情動 / 不安 / 脳白質 / 白質 / 運動 / 前頭葉 / 気分障害 / 大脳基底核 |
研究成果の概要 |
双極性障害に伴う緊張病症状の白質障害、局所脳容積について、TBSS;Tract-Based Spatial Statistics、skeletonized-ROI、VBM; Voxel Based Morphometryを用いて調べた。緊張病症状を伴うケースでは前頭前野眼窩部、島、鈎状束、小脳、脳梁体部、内側前頭前野、内包前脚、上放線冠の白質微細構造変化が示唆された。主に鈎状束によって連絡される前頭前野眼窩部―島-扁桃体の形成するネットワークは、緊張病症状の情動・不安と行動障害の病理に重要な役割を果たしていると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緊張病症状は1874年にカールバウムにより無言、無動、拒絶、カタレプシー、常同症、興奮と昏迷の交代などの症状を有する疾患概念として記載され、精神疾患だけでなく身体疾患や薬剤によっても発症し得る。しかし、その情動・認知・運動・行動機能の障害と脳内ネットワークとの関連は未だ解明されていない。本研究では、双極性障害を基礎疾患として発症する緊張病症状において、前頭前野眼窩部や島、扁桃体のネットワークが重要な役割を果たすことや、小脳のネットワークも関与するかもしれないことが示唆され、人間の情動や不安が行動に影響を与える仕組みについての知見を広げるものとして意義があると思われる。
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