研究課題/領域番号 |
15K09874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
青木 豊 目白大学, 人間学部, 教授 (30231773)
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研究分担者 |
藤原 武男 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 社会医学研究部, 部長 (80510213)
遠藤 利彦 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (90242106)
中村 和昭 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 薬剤治療研究部, 室長 (80392356)
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研究協力者 |
鈴木 清
福榮 太郎
三瓶 舞紀子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 愛着障害 / 被虐待乳幼児 / オキシトシン / バゾプレシン / 愛着関連障害 / 虐待 / 乳幼児 / 反応性愛着障害 / 脱抑制対人交流障害 / 受容体の遺伝子多型 / 児童虐待 |
研究成果の概要 |
本研究の目標は第1に、愛着関連障害の症例の検討であり、第2が被虐待乳幼児とその親の唾液中オキシトシン濃度について調べることであった。児童相談所の協力により愛着関連障害疑いの5例を抽出し、1例が構造化された評価で脱抑制型対人交流障害と診断され、その特徴が明らかとなった。唾液中オキシトシン濃度の研究については、十分なサンプル数が得られなかった。そのためまだ研究結果を発表する段階にない。この研究は現在進行中の基盤(C)研究「愛着スペクトラム評価システムの開発とその有用性の検討」(1 8 K 0 2 4 9 0)に引き継がれた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国において、構造化された評価により愛着関連障害が初めて診断された。同例は月齢37か月の男児で、重度の社会的ネグレクトにより発症し、無差別的社交性を示した。結果本邦においても脱抑制型対人交流障害が存在し、DSM-5の特徴に合致していることが判明した。わが国の虐待・ネグレクトの臨床、福祉的支援において、「愛着障害」は声高に取り上げられているが、一方で曖昧な概念で捉えられ妥当な評価が行われていない。本研究の成果は、愛着関連障害への評価・支援の基盤の1つとなる。唾液中オキシトシン濃度の研究は大きな障壁があり、十分なサンプル、解析数を得られなかった。しかしこの経験は、次の研究に生かされている。
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