研究課題/領域番号 |
15K09878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
竹田 和良 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院, 医員 (00631342)
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研究分担者 |
中込 和幸 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院, 院長 (30198056)
住吉 太幹 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部, 部長 (80286062)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 統合失調症 / 認知リハビリテーション / ワーキングメモリ / 脳画像解析 / 認知機能障害 / 内発的動機づけ / fMRI / 神経メカニズム |
研究成果の概要 |
統合失調症の認知機能障害は、社会的転機と密接に関連する。本研究では、認知機能障害のうち、ワーキングメモリ障害に焦点を当て、開発したワーキングメモリ障害のリハビリテーション法を用いて、認知機能改善効果とその改善カニズムを検証した。リハビリ前後で、認知機能評価尺度BACSのcomposite scoreは、有意に改善し(N=32, t-test, p<0.001)、本治療法が、ワーキングメモリにとどまらず、広範な認知機能の改善効果を示すことが明らかになった。得られた効果の神経メカニズムについて、現在画像解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、開発したワーキングメモリリハビリテーションが、ワーキングメモリ障害の治療だけでなく,前頭前野の活性化を助長することで、 認知機能障害全般に対する機能改善効果を促すことを示唆している。これまで種々の認知領域をターゲットとした認知リハビリテーションが主流であったが、本結果は特定の認知領域をターゲットとすることで、より効率的・効果的なリハビリテーションが実現できることを示唆しており、認知リハビリテーションの最適化を促進する重要な成果と考えられる。さらに実施中の画像解析から改善メカニズムを探り、治療の効果予測因子や社会機能向上に関与する生物学的指標が明らかになる可能性がある。
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