研究課題/領域番号 |
15K09888
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐竹 弘子 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (00324426)
|
研究分担者 |
長縄 慎二 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50242863)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 画像診断学 / 乳癌 / MRI / マンモグラフィ / スペクトラルマンモグラフィ |
研究成果の概要 |
スペクトラルマンモグラフィによって算出された乳腺量や乳腺密度と、MRIにおける背景乳腺造影効果との相関を比較検討した。乳腺密度は、四段階中クラス3を示すものが最も多く、良性疾患の経過観察症例で多く認められた。MRIの背景乳腺造影効果と乳腺量や乳腺濃度との間には相関は認めなかった。 一方、乳癌のダイナミック造影MRIに対して定量的解析を行い、病理組織学的な予後予測因子や生存との相関を検討した。悪性度の高いトリプルネガティブ乳癌では、ヒストグラム解析によって腫瘍内におけるパラメータの不均一な分布が示された。また、コンピュ-タ支援システムを用いて解析を行うと、画像特徴と生存との間に有意な相関を認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マンモグラフィにおける乳腺濃度は病変の検出に影響を与え、高濃度乳房は乳癌のリスク因子になり得る。しかし、その評価は、個々の読影者が、視覚的に主観的に判断を行うのが一般的である。今回の研究で、乳腺量や乳腺密度をスペクトラルマンモグラフィによって算出し、MRIとの比較が行えたことは、今後、マンモグラフィの乳腺濃度の客観的評価の一方法として、その可能性を提議できたと思われる。また、乳癌のダイナミック造影MRI像の種々の定量値が、従来の予後予測因子や転移生存との相関が得られたことは、今後、画像所見によって、非侵襲的に、乳癌のリスク層別化が可能であることが示唆される。
|