研究課題/領域番号 |
15K10011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
上紺屋 憲彦 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00185985)
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研究分担者 |
土井 啓至 近畿大学, 医学部, 講師 (50529047)
丹羽 康江 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60648294)
高木 治行 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (30378377)
高田 康弘 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (20461048)
冨士原 将之 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90388827)
廣田 省三 兵庫医科大学, 医学部, 名誉教授 (20181216)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 放射線障害 / 亜鉛 / 高気圧酸素 / 放射線治療 / 直腸粘膜障害 / 抗凝固剤 |
研究成果の概要 |
動物実験モデルへの高気圧酸素・亜鉛製剤の安全で確実な投与方法を確立した。動物実験では亜鉛製剤投与群、高気圧酸素投与群で体重減少の抑制を認め、両者併用群で最も顕著であった。組織学的変化は、照射前亜鉛製剤投与マウスは、照射後投与マウスに比べより強い腸管粘膜保護効果を示し、十二指腸、空腸、回腸においてより少ないアポトーシスを観察した。たが、高気圧酸素による組織障害の明らかな差は認められなかった。急性期放射線障害に対する高気圧酸素療法の効果は、体重減少抑制など限局した効果で、組織学的に有意な差は認めなかった。亜鉛製剤 の効果は障害発生後投与と、照射前の亜鉛製剤の投与が組織学的により有効であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、高齢者・糖尿病合併等ハイリスク患者の放射線治療における放射線直腸障害の予防・治癒方法の獲得である。高気圧酸素治療は放射線増感剤として臨床応用され、糖尿病や血管障害による難治性軟部組織壊死、放射線治療後の難治性損傷に対する臨床研究が行われている。代表者らは高気圧酸素の放射線増感作用と、亜鉛の放射線防護作用を併用、高気圧酸素による放射線急性期障害増悪のリスクを亜鉛化合物で軽減し、難治性放射線直腸障害の発生を予防・軽減を期待する。本研究により、高気圧酸素が放射線直腸炎発生に与える影響について解明し、高齢ハイリスク癌放射線治療の安全性・有効性を確立できると考える。
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