研究課題/領域番号 |
15K10037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
松田 明久 日本医科大学, 医学部, 病院講師 (00366741)
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研究分担者 |
松谷 毅 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50366712)
山田 真吏奈 日本医科大学, 医学部, 講師 (70508621)
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研究協力者 |
田村 和広
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 手術侵襲 / 術後合併症 / リゾリン脂質 / 脂質メディエーター / リゾフォスファチジルコリン / 炎症性生体反応 / 外科侵襲 / 外科的侵襲 |
研究成果の概要 |
リゾリン脂質は新規脂質メディエーターとして,多彩な病態に関与することが報告されている。我々は,抗炎症作用を有するリゾフォスファチジルコリン(LPC)に注目し外科的侵襲後の生体反応への関与を検討してきた。手術侵襲を受けた生体ではIL-6産生などの過剰な炎症性生体反応が術後合併症の主要機序である。今回の検討から消化器手術後血中LPC値は低下するが,その低下程度が炎症性生体反応の多寡を制御していること,その機序として基質であるPCの細胞膜から血中への遊離抑制が関与していることを示した。また,術後合併症に関する検討で,LPCの術後低下率が有用な術後合併症の予測マーカーとなることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低侵襲手術の流布や周術期管理の進歩にあっても,術後合併症は一定頻度で発生し術後在院期間の延長,医療費の増大,患者QOLの低下につながる。近年,リゾリン脂質を中心とした脂質メディエーターの様々な疾患病態への関与が報告されており,その治療応用性が大きく期待されている。今後,外科手術対象となる患者の高齢化,poor riskは避けられず,有効な術後合併症の予測マーカーや予防効果が期待できるターゲット開発は非常に重要である。その点からも,本研究の意義は大きいと考える。
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