研究課題/領域番号 |
15K10066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 獨協医科大学 (2018) 自治医科大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
浦橋 泰然 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90277161)
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研究分担者 |
笠原 尚哉 自治医科大学, 医学部, 助教 (50382891)
寺谷 工 自治医科大学, 医学部, 講師 (70373404)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 臓器移植 / 再生医療 / 脱細胞化臓器 / 臓器再生 / 大動物実験 |
研究成果の概要 |
実験用ブタ臓器を用いて脱細胞肝担体を作成し、分離培養した肝細胞などを経脈管的に注入して細胞充填を行い、循環培養装置へ接続して、持続潅流を行いながら脱細胞肝担体の再組織化を試みた後、作製した肝担体を実際にブタに異所性移植をおこなったところ、一部であるが、肝小葉構造および小葉内脈管構造が認められた。充填する細胞数の確保に難渋したが、細胞充填および移植可能な脱細胞肝の作製条件や肝組織の成熟に必要な組織構成細胞の必要量、ヒト臨床応用を想定した安全かつ確実な手術手技などが本研究を通して徐々に明らかになり、臓器再生のための一助となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植は、臓器不全に対する有効な治療法であるが、ドナー臓器の供給不足や拒絶反応も含めた様々な合併症が避けて通れない状況が続いている。近年発展を遂げている再生医療分野でも、未だ細胞・組織単位での応用が検討されている段階である。細胞から臓器単位への再生に飛躍させるためには、足場環境を「臓器単位」で確保する必要があり、本研究のような理想的な足場環境である脱細胞化技術の開発意義は大きいと思われた。また実際にヒトへの応用可能な再生臓器作出を実現させるために、臓器単位での肝再組織化を目指した本研究の成果は意義であるものであり、これを継続・発展させることが必要と考えられた。
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