研究課題/領域番号 |
15K10070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
吉田 美和 昭和大学, 医学部, 講師 (30556098)
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研究分担者 |
榎戸 克年 昭和大学, 医学部, 講師 (70596056)
高丸 智子 昭和大学, 医学部, 講師 (00404624)
明石 定子 昭和大学, 医学部, 准教授 (60523199)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 乳癌術前化学療法 / 画像融合機能 / 乳房超音波 |
研究成果の概要 |
画像融合機能搭載超音波診断装置は、リアルタイムの超音波画像と以前に取得されたCTまたはMR画像の同一断面を同期して表示することができる。乳癌術前化学療法後の乳房温存手術27例で、リアルタイムの超音波画像と治療前のCT画像との画像融合を併用した超音波ガイドにより治療前後の腫瘍範囲を同定し、乳腺の至適切除線を決定した。このうち2例でのみ顕微鏡的に微小な癌が切除断端上に観察された。本研究から、術前化学療法後の乳房温存手術において、従来の超音波では残存腫瘍の特定が困難な場合でも、画像融合機能を併用した超音波ガイドによる腫瘍の局在化が、乳腺切除線を効率的かつ適切に決定するのに役立つことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌術前化学療法が著効した症例では、腫瘍の位置の同定および乳腺切除線の決定が難しい。スキンタトゥーや超音波によって識別できるマーカーで治療前の腫瘍部位をマーキングする方法が、術前化学療法後に腫瘍の位置を特定するのに有用であることが報告されているが、これらは本邦では保険収載されていない。 本研究では、乳癌術前化学療法後の乳房温存手術において、リアルタイムの超音波画像と保険適用で治療前に施行されたCT画像との画像融合を併用した超音波ガイドによる腫瘍の局在化が、効率的かつ適切に切除線を決定する低侵襲の方法として有用であることが示唆され、今後の臨床診療への応用が期待される。
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