研究課題/領域番号 |
15K10095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
志村 匡信 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (90734575)
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研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00422824)
毛利 靖彦 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70345974)
楠 正人 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50192026)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / 腹水 / micro RNA / エピゲノム変化 / 癌性腹水 |
研究実績の概要 |
胃癌腹膜播種は胃癌の転移再発形式では高頻度で、特に未分化型癌では高率に認められる。播種に伴い全身状態が急速に増悪するため、腹膜播種の治療は胃癌治療の中でも非常に重要な位置づけである。近年胃癌全体に対する全身化学療法の効果が期待できるようになったが、胃癌腹膜播種に対しては、近年の化学療法の進歩を考慮に入れても、いまだに標準的治療と言うべき治療効果が望める治療法が確立されていないのが現状である。 我々は胃癌腹膜播腫進展のメカニズム解析とその診断マーカーに注目し、これまで研究を進めてきており、近年では新規のタンパクやnon-coding RNA等のエピゲノム変化においても、バイオマーカーとしての有用性に注目してきた。ImaokaらはEMTに関与しているmicroRNA-203が胃癌患者での血清レベルが、腹膜播種、リンパ節転移などの悪性度と有意に相関し、再発、予後予測因子であると報告した(Gastric Cancer. 2015)。またOkugawaらはMetastasis associate protein (MTA)1-3の発現を胃癌患者の組織で測定し、MTA1高発現が悪性度や予後と相関すると報告した(Oncol Rep. 2016)。 当該研究課題に関して、胃癌術後異時性腹膜播種の患者の腹水を用いてmicro-RNAの定量を試みたが、血清micro-RNAほどの量が抽出できなかった。sample qualityの問題なのか、原因が同定できていないが、同様の症例は症例数に限りがあり、また胃癌同時性腹膜播種の患者も症例数が少ない現状である。腹水あるいは腹腔洗浄液中のmicro-RNA定量の実験手技を確立する上では、症例数を集積する必要があるが、前述のごとき現状である。よって当該研究課題と直接関連する内容に関しては学会発表や論文作成には至っていない状況である。
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