末梢血を用いた液体生検としての胃癌HER2遺伝子増幅解析法の開発

• 研究課題/領域番号: 15K10110
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 京都府立医科大学
• 研究代表者: 岡本 和真 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20285258)
• 研究分担者: 市川 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20347446)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: リキッドバイオプシー / 胃癌 / HER2 / バイオマーカー / 胃十二指腸外科学 / ddPCR / 遊離DNA

研究成果の概要

HER2遺伝子の数が増える(遺伝子増幅)ことによる HER2分子の活性化は胃癌悪性化の原因となる。現在手術時組織の胃癌HER2遺伝子増幅症例で、再発時に分子標的治療薬を用いた治療を行うが、HER2 陽性と診断されても、全ての癌細胞でHER2増幅が起こるわけではなく、手術時HER2 陰性と診断されても、数少ない陽性細胞がその後増殖した場合には有効であるはすの薬の効果が見込めるのにも関わらず使えない。血液中癌由来DNAからDroplet digital PCRを用いてHER2遺伝子増幅を判定する方法は、低侵襲で高感度、高精度な検出を可能にし、再発モニター治療効果マーカーになる可能性がある。

研究成果

• [雑誌論文] Monitoring the HER2 copy number status in circulating tumor DNA by droplet digital PCR in patients with gastric cancer. (2017)
  • 著者名/発表者名: Shoda K, Ichikawa D, Fujita Y, Masuda K, Hiramoto H, Hamada J, Arita T, Konishi H, Komatsu S, Shiozaki A, Kakihara N, Okamoto K, Taniguchi H, Imoto I, Otsuji E.
  • 雑誌名: Gastric Cancer 巻: 1 号: 1 ページ: 126-135
  • DOI: 10.1007/s10120-016-0599-z
  • NAID: 40021062596
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Clinical utility of circulating cell-free Epstein-Barr virus DNA in patients with gastric cancer. (2017)
  • 著者名/発表者名: Shoda K, Ichikawa D, Fujita Y, Masuda K, Hiramoto H, Hamada J, Arita T, Konishi H, Kosuga T, Komatsu S, Shiozaki A, Okamoto K, Imoto I, Otsuji E.
  • 雑誌名: Oncotarget 巻: 17 号: 17 ページ: 28796-28804
  • DOI: 10.18632/oncotarget.15675
  • NAID: 120006306639
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [学会発表] 胃癌ゲノム情報を考慮したtailor-made liquid biopsy (2018)
  • 著者名/発表者名: Shoda K, Okamoto K, Ichikawa D, Fujita Y, Masuda K, Hiramoto H, Hamada J, Arita T, Konishi H, Komatsu S, Shiozaki A, Kakihara N, Taniguchi H, Imoto I, Otsuji E.
  • 学会等名: 消化器外科学会
• [学会発表] Droplet digital PCRを用いた胃癌患者血漿遊離DNAにおけるHER2増幅モニタリング (2016)
  • 著者名/発表者名: 庄田勝俊 市川大輔 岡本和真
  • 学会等名: 消化器癌発生学会
  • 発表場所: 城山観光ホテル
  • 招待講演
• [学会発表] 末梢循環遊離DNAを用いた血漿 HER2 増幅診断法の開発と胃癌治療における有用性の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 市川大輔 岡本和真
  • 学会等名: 日本外科学会
  • 発表場所: 大阪国際会議場
• [学会発表] 胃癌患者循環遊離DNAを用いた新たな血漿HER2増幅診断法の開発と有用性の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 市川大輔
  • 学会等名: 第２３回消化器関連学会週間
  • 発表場所: グランドプリンスホテル新高輪（東京都港区）
  • 年月日: 2015-10-08