研究課題
基盤研究(C)
HSP70抗体は、p53抗体と同等の陽性率を示したが、KM-HN-1抗体は、p53抗体の半分程度の陽性率にすぎず、当初予定していた有意な陽性率向上は難しいと判断された。免疫染色に関しては、HSp70については、ある程度臨床病理学的因子との相関関係を認め、統計学的有意差はないものの免疫染色陽性症例で予後不良な傾向を認めた。一方、KM-HN-1に関しては、免疫染色による臨床病理学的有用性が明らかではなく、染色パターンについても一定の傾向を認めなかった。最近の報告によると免疫チェックポイント阻害剤は、自己抗体陽性症例で治療効果が高いとされている。
複数の抗体を併用する方法を開発した。我々が実用化したこれらの自己抗体解析ELISAキットを用いて、免疫チェックポイント阻害剤による治療を行った症例の治療効果や予後を解析することで、これらの自己抗体の意義を明らかとする予定である。
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