研究課題/領域番号 |
15K10121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
安田 卓司 近畿大学, 医学部, 教授 (10324782)
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研究分担者 |
今本 治彦 近畿大学, 医学部, 教授 (80351609)
木村 豊 近畿大学, 医学部, 准教授 (80716994)
今野 元博 近畿大学, 大学病院, 教授 (00278681)
新海 政幸 近畿大学, 医学部, 講師 (80340793)
安田 篤 近畿大学, 医学部, 講師 (60351615)
白石 治 近畿大学, 医学部, 講師 (70388536)
岩間 密 近畿大学, 医学部, 講師 (20548648)
加藤 寛章 近畿大学, 医学部, 講師 (30460900)
田中 裕美子 近畿大学, 大学病院, 助教 (90642877)
平木 洋子 近畿大学, 大学病院, 助教 (10709661)
曽我部 俊介 近畿大学, 医学部, 助教 (90580754)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | サブスタンスP / 嚥下反射 / 誤嚥 / 無症候性脳梗塞 / 食道癌術後 / 嚥下機能 / 肺炎 / 食道切除 / 不顕性脳梗塞 / 食道癌 / 嚥下機能障害 / 不顕性誤嚥 / 嚥下障害 |
研究成果の概要 |
食道癌術後は誤嚥のリスクが高く、重篤な肺炎に繋がる可能性からその予防は大きな課題である。嚥下運動機能障害による誤嚥は術式の改良やリハビリテーションによって改善されてきたが、嚥下反射の低下による誤嚥は未解決のままである。嚥下反射は脳の刺激で分泌されるサブスタンスP(SP)により制御されているので、術前血中SP値と無症候性脳梗塞および術前後の嚥下機能との関連を検討した。60歳以上の半数に認めると言われた無症候性脳梗塞は5%程度しか認めなかったが、血中SP低値の症例は術後の嚥下機能が悪く、誤嚥発症率は有意に高かった。以上より、血中SPの測定は術後の嚥下機能予測に有用である可能性が示唆された
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後社会の高齢化と共にますます術後の誤嚥は大きな問題となってくる。特に術式の改良やリハビリテーションの介入では改善できない嚥下反射低下例への対応がその鍵を握る。しかし、術前には嚥下運動で代償されているため術後の嚥下障害を予測しにくい。血中サブスタンスP(SP)濃度の測定により客観的かつ簡便に予測することができれば、SP濃度を上げる薬物介入(ACE阻害薬、アマンタジン、シロスタゾール等)により予防または改善を図ることができる。この結果は食道癌術後だけに限らず、高齢患者の全てに適応できることから汎用性も高く、誤嚥性肺炎の発症を未然に防ぐことで患者QOLと共に医療費削減にも大いに貢献すると考える。
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