研究課題
基盤研究(C)
本研究では、黄耆を増量し抗酸化作用を強化した十全大補湯を用いて、ラット放射線性腸炎の予防効果を検討した。特にミトコンドリア機能に着目し、強化十全大補湯が放射線による腸管上皮ミトコンドリア障害を緩和させてアポトーシスを予防するか否かを検討した。強化十全大補湯は、ラット腸管上皮ミトコンドリアの抗酸化作用を増強し、放射線照射後の腸管上皮アポトーシス細胞数を減少させたが、放射線性腸炎の発症を予防する効果は示せなかった。