研究課題/領域番号 |
15K10164
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
武部 敦志 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (00444597)
|
研究分担者 |
木戸 正浩 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (00403246)
具 英成 神戸大学, 医学研究科, 名誉教授 (40195615)
福本 巧 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70379402)
|
研究協力者 |
小松 昇平
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 肝動注 / 肝細胞癌 / PIHP / 経皮的肝灌流化学療法 / 白金製剤 / 肝局所療法 / 肝悪性腫瘍 / 経皮的肝灌流化学療法(PIHP) |
研究成果の概要 |
従来の肝への抗癌剤大量投与を可能にした肝静脈分離・活性炭吸着を用いた経皮的肝灌流化学療法(PIHP)システムにおけるcisplainの薬物動態では除去率は時間とともに低下していた。2つの活性炭吸着筒を用いた新システムでは、Free cisplatinの血中濃度は肝動注開始後15分・20分において、従来に比して有意に低値であった。また今回の実験において、cisplatin動注時には、肝臓を初回通過直後はほとんど全てのcisplatinがタンパク質と結合しておらず、cisplatinは肝動注に非常に適した薬剤と考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今まで我々は高度進行肝細胞癌に対するPIHPの臨床効果について多数報告してきたが、今回の研究で、致死量のcisplatinを重篤な毒性なく使用する方法について明らかにした。今後の高度進行肝細胞癌患者に対する、臨床的PIHPに新規手法の確立に向けての大きな進歩と考える。 また、今後cisplatinを用いたPIHPが臨床応用可能となれば、肝細胞癌に対するセカンドラインの薬剤としてだけではなく、他の原発性肝癌(肝内胆管癌など)や転移性肝癌に対する治療効果が期待でき、画期的な治療方法の確立につながる可能性がある。
|