研究課題
基盤研究(C)
昨年度はサイトカインTGFbeta1が胆管細胞癌培養株においてmicroRNA200 familyの発現増大を転写レベルで直接コントロールしていることを確認した。また、TGFbeta1の投与により、細胞増殖が促進されることをスクラッチアッセイにて確認した。我々はこれらの結果に基づき、TGFbeta1とmicroRNA200 familyの直接がEMTを促進していることを証明するために、TGF-beta1/microRNA200がコントロールし得るターゲットタンパクとしてOcculdin WIPF1をluciferase アッセイにて検討したが、予想される結果が得られなかった。次にmicroRNA200 family の既知のターゲットタンパクであるZEB1が我々のEMT実験系においてどのような動きをしているかを確認した。まず、TGFbeta1投与後経時的に胆管細胞株のタンパクを回収し、Western blot法にてZEB1タンパクの発現量を測定した。結果:TGFbeta1投与 48-72時間後において、ZEB1タンパクの発現量が低下していることが確認された。これはTGFbeta1/microRNA200 familyのシグナルにより、ZEB1の発現量がコントロールされている可能性を示唆している。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
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