研究課題/領域番号 |
15K10237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
榊原 賢士 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (40419338)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | AGE / RAGE / 内膜肥厚 |
研究成果の概要 |
グラフト閉塞の原因となる内膜肥厚に対し、抗凝固剤等の治療が行われてきたが定まった治療法はまだない状況であり、さらに閉塞したグラフト吻合部を精査すると、内膜肥厚も認めるが石灰化をきたしていることが多い。そのため、この石灰化のメカニズムを精査することがさらなるグラフト開存につながることが予測される。最終糖化反応生成物である(advanced glycation end-product:AGE)に注目した。AGEは血管平滑筋細胞の増殖を促進させるため吻合部において内膜肥厚を起こす要因のひとつと考えられた。そして、AGEを投与した群では、コントロール群と比較して形質転換が誘導され石灰化が促進された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化症に対するバイパス術の患者は増加傾向にある。静脈グラフトを使用したバイパス閉塞は、吻合部での血管内膜肥厚が主たる原因と考えられ、10年の間に約60%は閉塞すると報告されている。この内膜肥厚の原因として、血管平滑筋の遊走能、増殖能の亢進、細胞外基質の堆積、アポトーシス抑制によるものが主な原因とされている。。さらに臨床検体を検討すると、吻合部で石灰化をきたしていることが確認され、血管壁の石灰化もグラフト閉塞の一つの要因と考えられた。今回そのメカニズムの検討を行った。
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