研究課題/領域番号 |
15K10334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
富永 篤 広島大学, 医系科学研究科(医), 研究員 (60274049)
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研究分担者 |
栗栖 薫 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (70201473)
濱 聖司 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 研究員 (40397980)
木下 康之 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 助教 (90750993)
碓井 智 広島大学, 病院(医), 医科診療医 (00571803)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | pituitary adenoma / 下垂体腺腫 / CTOS法 / pitutiary adenoma / アデノウイルスライブラリー |
研究成果の概要 |
手術時に採取可能な非機能性下垂体腺腫組織を用いて、腺腫細胞のホルモン分泌機序を解明することで、ホルモン分泌を制御した腺腫細胞をつくり、人工下垂体の構築を目指すことを目的とした。摘出標本の非機能性下垂体腺腫細胞を単離せず、細胞間接着を維持したままの培養を行うCTOS(cancer tissue-originated spheroid)法を用いて、細胞塊での初代培養を可能とした。培養液中の微量な下垂体前葉ホルモン分泌を詳細に測定した。すると、ほぼすべての症例で何らかの下垂体前葉ホルモンの分泌を認め、70%以上の症例で3種類以上の下垂体前葉ホルモンの分泌を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下垂体は障害を受けると、合成ホルモン剤の内服による補充療法が生涯必要となる。しかし、従来の補充療法では、日常生活での微妙な変化を反映させることができない。そこで、人工下垂体の構築が望まれる。本研究では手術時に採取可能な非機能性下垂体腺腫組織を用いて、腺腫細胞のホルモン分泌機序を解明することで、ホルモン分泌を制御した腺腫細胞をつくり、人工下垂体の構築を目指すこととした。腺腫細胞からほぼすべての症例で微量の下垂体ホルモン分泌を認めた。微量のACTH分泌例では海綿静脈洞浸潤や嚢胞形成を示す傾向にあった。形態学的特徴と非機能性下垂体腺腫が有する微量ホルモン分泌能との関連を示唆する結果であった。
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