研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的はゲノムワイド関連解析(genome-wide association study: GWAS)のメタ解析によって同定された関節リウマチ(rheumatoid arthritis: RA)における101個の疾患感受性遺伝子が骨関節破壊の進行に影響を及ぼしているかどうか調査することであり、複数の遺伝子の組み合わせによる作用について遺伝的リスクスコア(genetic risk score: GRS)を利用した遺伝統計学的解析による評価を試みた。更に解析で特に有意となった遺伝子群によるGRSと臨床指標とを組み合わせることによってRA重症化におけるリスクを層別化する予測アルゴリズムを作成し、オーダーメイド医療に向けた基盤情報の構築を目指した。1.国際共同研究によるGWASのメタ解析(Okada Y, et al. Nature 2014)によって同定された101個のRA疾患感受性遺伝子の内、RAの疾患重症化を規定する表現型(骨関節破壊の進行)と関連するSNPもしくは複数のSNPsの組み合わせの同定、および単一危険因子や従来の臨床的指標と比較した予測能の判定を行う。2.同定された遺伝子については機能解析を行い、機能的遺伝子多型を同定する。3.独立したサンプル群による結果の再現を検証する。4.遺伝子多型情報に基づいた疾患重症化のリスク予測アルゴリズムを作成し、臨床応用につなげる。研究代表者の異動に伴い、研究に十分な時間を割くことが困難となり、研究期間を全うすることなく終了することとなったが、上記1.および3.については解析を終え、HLA-DRB1などの骨破壊関連遺伝子群を同定できた。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 1件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件)
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