研究課題/領域番号 |
15K10511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
瀬戸 倫義 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (10335177)
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研究分担者 |
加藤 稔 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00241258)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | KcsA(E71A) / bupivacaine / enantiomer / molecular docking / open channel block / conductance / mean open time / single channel analysis / single channel / open probablity |
研究成果の概要 |
KcsAチャネルを用いて 、高濃度中毒域におけるチャネル開閉動態の抑制メカニズムを解明した。1分子電流計測からKcsAの開閉を測定した。ブピバカインを加え、振幅解析、開閉遷移解析を行った。(1)ブピバカインは濃度依存性にコンダクタンスを漸減し、(2)平均開時間を減少させた。(3)平均閉時間は一定値にとどまり濃度依存性しなかった。ドッキング計算からブピバカインは(1)イオン伝導路に結合することが判明した。イオン伝導路への結合はコンダクタンスの漸減を説明でき、ブピバカインは開状態の伝導路をふさぎ、平均開時間の減少を説明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブピバカインの副作用-心毒性・循環虚脱は心筋カリウムチャネルの抑制が関与する。中毒域におけるチャネル開閉動態の抑制メカニズムを開閉動態から解明した。対掌体ブピバカインの結合様式を求め、 ブピバカイン結合による開閉動態修飾を説明し、「なぜ、(S)-ブピバカインは(R)-に比べて循環虚脱を起こしにくいのか?」という問題を解明した。
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